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天使禁愛(十二)

目が覚めて一番に視界に入ったのは、金色の長く美しい髪だった。
 
「あ、イアソン様、リキ様の目が覚めました!!」
「キャ、キャル…、突然大声を出したらリキ様がビックリするから…っ」
「ああっ、そ、そうですよねっ…、ごめんなさい…っ」
 
次に目に入ったのは二人の子供だった。 羽が生えているのに気付き、それが天使だというのがわかった。 イアソンの他に地上へ来てから天使を見るのは初めてな気がする、とリキはボンヤリとする頭で考えていた。
 
そういえばなぜ自分はこうして眠っていたのか。 思い出そうとして無理に考えているとフッと影が目の前に落ち、リキは驚いたように声を上げた。
 
「えっ、あっ、…イアソン、何?」
「今は何も考えない方がいい。 体を起こすぞ」
「あ、うん…」
 
イアソンはリキの背中に手を入れ、上半身を起こしてやった。 やけに怠い体は少し動かすだけでも疲れ、はぁとリキは小さくため息を吐いた。
 
リキが手の平を握って開いてと繰り返しているのを見て、少し筋力が落ちたかもしれないな、とイアソンが言った。 言われてみればそんな気がすると思ったが、特に問題ではない。
 
簡単にダリルとキャルの紹介を聞いて、自分が倒れている間に世話をしてくれたのが二人だと知り、リキは素直に礼を言った。
 
「何か世話になったみたいで、あんまり覚えてないけど、ダリルもキャルもありがとな」
「いえいえ、私たちは別にそんなっ」
「そうですそうです!! 僕たちはお礼を言われるようなほどのことはしていませんっ」
「…えっと、まぁ、でも、うん。 …ありがとう」
 
リキの優しい笑顔に、二人とも顔を赤くして恥ずかしそうにとんでもないですと慌てて言った。 第一印象がキリッとしたキツイ印象のあるリキだが、話をしてみればとても可愛らしい笑顔をする者だと知り、二人に対してまるで子供と話すように言葉遣いも穏やかだったもので吃驚したのだ。
 
もしかするとダリルとキャルがまだ幼い子供だと思ったのかもしれない。 実際はリキとあまり年齢は変わらないのだが。 天使というものは年齢とは関係なく見た目に違いが出るらしく、ダリルとキャルは子供のような外見が特徴だった。
 
リキは少年と青年の間のような見た目で、どこかあどけなく、しかし美しい体をしている。 もう何百年もすれば少しは外見も大人に近づくのかもしれないが、リキはすでに堕天使となった身だ。 近いうち寿命は尽きるため、これ以上の成長はないだろう。
 
「…イアソン様、そろそろ私たちは帰ろうかと思います」
「僕たちの役目は終わったようですし」
「ああ、おまえたちのお陰で助かった。 わたしはもう少し用があるのでここへ残る」
「それでは…」
「失礼いたします…」
 
イアソンに深々とお辞儀をしてダリルとキャルは楽園へと戻ってしまった。
 
「…あんたも帰った方がいいんじゃねぇの? あんまり俺みたいなのと一緒にいると、その、あんたも追放されるかもしれない」
「その心配は無用だ。 わたしは上級天使であり、ユピテルの直属の部下だ。 少しくらいの勝手はよかろう」
「何だよその言い訳…。 まぁ、大丈夫ならいいけど…」
 
起き上がろうとして力が入らないリキを見て、イアソンはそっと背中に手を添えた。 上半身だけだか起き上がり、リキは少し考えるように俯いている。 それをイアソンはただ見つめているだけで、何も言いはしない。 リキが口を開くのを待っているだけだった。
 
すると、しばらくしてリキがイアソンを見て少し苦しそうな顔で言った。
 
「なぁ、俺、もしかしたら夢だったかもしれないけど、見たんだ…」
「見た、とは?」
「あれは、ガイだった…。 魔族になったガイだったんだ…っ」
「…何?」
 
リキは悲しそうな顔をしてそう言った。 ガイ、という魔族を見たと。 夢だったかもしれないと言うが、確かにリキは魔族を見ていた。 自分を襲った魔族を。
 
言うか言うまいか悩み、イアソンは重い口を開いた。
 
「リキ、おまえは発情によって意識を失っていた。 そしてそれに気付いた魔族がおまえを攫おうとしたのだ。 幸いにもどうにか魔族の手に渡るのを避けられたが、その魔族の顔を見たのだろう。 あれを、知っているのか…?」
「……そう、だったのか。 そうだ、あれは絶対にガイだった。 外見とか変わってたけど、雰囲気とか…、あれはきっとガイだ。 俺が楽園にいたころ、ずっと一緒にいた仲間だ…」
「仲間…」
 
魔族になれば天使だったころの記憶は消えてしまう。 ガイはリキが仲間だったということを忘れているのだろう。 だからああして発情したリキを食おうと襲ったのかもしれない。 リキが仲間だったという記憶をなくし、魔族となってしまったのか。
 
(つまりガイは元々は天使だったということになる。 そして堕天使となり、魔族になったというわけか。 だが魔族になるということは、何かそうなるほどの憎悪などの強い感情が作用しているはず。 ガイという男はどういう理由で魔族に堕ちたのか…)
 
リキは思いつめた様に黙り、じっと考え込んでいる。 体力をなくした今、あまり考えすぎて疲れるとますます回復するのが遅くなると思い、イアソンはリキの体を抱き締めた。 何故かこうして抱き締めてやりたい気分になり、自然と体が動いてしまったのだ。 驚いたリキは目を少し丸くして、イアソンを見た。
 
「な、なに…」
「…リキ。 今はあまり考えすぎない方がいい。 少しでも体力を回復させて元気になってくれ。 元気のないおまえを見ていると、どうも調子が狂う」
「何だよそれ」
「とにかく、早く回復してくれということだ。 カッツェとやらが来たが、今のおまえを見れば驚くだろうと思い追い返した。 明日また来ると言っていたからそれまではわたしがここにいよう」
「え、カッツェが来たのか? 結構あいつ心配性なんだよな…。 イアソンも、別にここにいなくても俺は平気だから…」
「わたしがそばにいたいだけだ」
「…そう、かよ……」
 
ふと、リキが軽く息を吐き出したのを見て、イアソンは少し迷いながらも強い視線でリキに言った。
 
「リキ、体が疼くのだろう?」
「え、いや…、そんなことは…」
 
もじもじと体を捩らせながら困ったように目を逸らしたリキに、イアソンは力強い口調になる。 それは怒っているのではなく、心配しているからということはリキにもわかっている。
 
寿命がすぐそこまで迫っていることでリキの体は普段から発情しやすい体になっている。 ガイの襲撃によってリキの体は普通よりも早い段階で強く発情してしまうようになったらしい。
 
どうにか平静を装ってはいるようだが、誰がどう見ても明らかなほどリキの顔は赤い。
 
実は堕天使の発情を一定の時間ではあるが、鎮静させることができる。 しかしそれは禁じられていることでもあった。 それはあってはならないことで、あるはずのないことだからだ。 しかし、今それが目の前で行われようとしているのだが。
 
意を決したようにイアソンはリキの体をギュッと抱きしめた。
 
「うわっ、なっ、何だよ、いきなり…っ」
「リキ、お前の体を少しの間だけ落ち着かせてやることができる。 だがそれは一定の時間だけで、それを継続させるには定期的にそれを行う必要がある。 それでもかまわないのなら、わたしがそれをしてやろう」
「…そ、それは、でも…。 …ダメだ。 それだけは絶対にダメだ、イアソン。 そんなことをしてもしユピテル知られたら、あんた、罪人になって天使じゃいられなくなる」
「知られなければいい」
「絶対バレる」
「大丈夫だ」
 
リキもその方法は知っていた。 だがそれは絶対にしてはいけないことだとわかっている。
 
絶対にそれだけはしない、とリキはイアソンに鋭い視線を送った。 自分だけの問題ではなくなるから、関係のないイアソンを巻き込んでしまうことだけはしたくなかった。
 
それでもイアソンの心は決まっていた。 頑なに拒むリキの肩に手を置き、目を合わせる。
 
「何を言われようがかまわない。 …リキ、わたしはおまえを失いたくない。 どうしてもまだ、失いたくないのだ…」
「イアソン…?」
「この感情が罪であるというなら、その罰をわたしは甘んじて受け入れよう。 だがそれはもう少しあとにしたい。 今はまだ全てを終わらせるわけにはいかない。 まだ、おまえは生きねばならない」
「何でそこまで、イアソン…」
「もう黙れ」
「んっ…」
 
話を無理やり終わらせるように、イアソンはリキに噛み付くようなキスをした。 必死に抵抗しようとするリキであったが体力の落ち切った体ではいくら暴れても無意味だった。
 
イアソンの逞しい腕がリキの痩せ細った体を優しく包み込む。 しばらくは暴れてそこから逃げようとしていたリキだったが何をしても無駄だと知り、とうとうリキは大人しくなった。
 
心配そうな顔で見上げるリキに、イアソンはフッと笑った。
 
「暴れようが叫ぼうが何をしようが無駄だ。 わたしは決めたことは実行する、そういう男だ」
「…何だよそれ…。 もう、いい。 勝手にしろよ。 あとから後悔したってどうしようもできねぇんだからな」
「後悔などするものか。 わたしは自分の意志でこうしておまえのそばにいるのだ。 こうしておまえを胸に抱いているのはとても心地いいし、落ち着くぞ」
「俺はそわそわするし落ち着かない」
「もう黙れ…」
「あっ…、イアソン…」
 
気が付けば太陽は沈み、綺麗な三日月が空に浮かんでいた。 古びた小さな小屋の中、月明かりが二人を照らしている。
 
体は冷えて震えているのに、リキの心は燃えそうなほど熱くなっていた。 なぜこれほど熱いのか、わかりそうでわからないのに、何かを見つけたような気がして心臓が破裂しそうなくらいドキドキしている。
 
(何だよ、何なんだよ、これ…っ、自分の心なのに、自分の感情が何なのか全然わかんねぇ…っ)
 
嬉しいのか悲しいのか、それとも怖いのか。 もしくはその全てなのかもしれない。
 
これからする行為によってイアソンは何かを失ってしまうかもしれないのに、嬉しいなど思っているのか。 それともこれから訪れることに対しての恐れなのか。
 
出会って間もない天使に抱かれて何故自分は安心しているのかわからなかった。 しかし、それでも本能はイアソンを欲しがっているようだった。
 
(…それが、俺の探していたものに繋がるってのか? 未だに何一つ見つけられてない、それが何かも分かっていないってのに…)
 
自分の探している何かが少しずつわかってきたような気がして、リキはイアソンにその身を委ねた。 スッと体の力が抜けたリキに、イアソンはホッとしたように優しく笑う。
 
薄暗い部屋の中なのに、イアソンの金色に輝く美しい髪はキラキラとして綺麗だった。 首筋にキスを落とされながらリキはスルリとその髪に指を通す。 滑らかな手触りでいつまでも触っていたいと思った。
 
どこか上の空なリキにフッと笑い、イアソンはそれを気にすることなく行為を続ける。 自身の髪に楽しそうに触れているリキの表情は穏やかで、少し子供のようだった。 それが可笑しくて可愛くて。
 
気が付いた頃にはリキの足は広げられ、イアソンの指先が後ろの蕾を開こうとしていた。
 
「あ、んっ…、うぁっ、…イ、イアソンっ、そこっ…」
「もうこんなに蕩けている…。 淵も少し緩んできているな。 ああ、中も真っ赤に充血して震えている」
「言うなよっ…、体が勝手にこうなるんだっ」
「フッ…、わかっている。 苛め過ぎたな、すまない」
「んううっ、あっ、あんんっ…っ」
 
人差し指を入れてみたがそれでは物足りないようで、緩んでしまった蕾は粘液を垂らしてくちゃりと音を立てている。 これはもう解す必要もないな、とイアソンは指を抜いた。
 
視線を少し上げれば反応のないリキのペニスが目に入る。 何をしようが決して勃起することのない可愛そうなペニス。 尿道口がパクパクと口を開き、その中も真っ赤に充血しているのが見える。 だがそこからは精液は出ず、我慢汁さえ出てこないのだ。 それがどれほど辛いことか。
 
「…リキ、入れるぞ」
「ん、んぅっ、うんっ、イ、イアソンっ…」
「…くっ」
「あああっ、ああっ…、ひああああっ!!」
 
イアソンのペニスがリキの中へとズズッと入り、その刺激だけでリキの体はビクンビクンッと震えた。 そのまま硬直した様に動きを止め数秒、リキは天を仰ぎ大きく口を開いている。 ドライオーガズムに陥りその中から抜け出せないでいるようだった。
 
息継ぎの仕方がわからなくなり、リキは涙をポロポロと零しながら唇を震わせる。
 
「リキ、…リキ、落ち着いて呼吸をしろ。 ほら、大丈夫だ、ゆっくり息を吐いて…、吸って…」
「……ぁぁ…、ぁっ、……ひっ…、はっ…はっ………ひぃっ……」
「そうだ、ゆっくりでいい、ゆっくり…」
「…はぁっ…、はっ……はぁっ、はぁっ、…はぁっ……」
「いい子だ…、そう…、そうだ…」
「はっ…はぁっ……はぁっ………」
 
リキの背中を何度も擦りながらイアソンは優しい言葉をかけ、硬直したから力を抜けさせてやった。 リキはやっと呼吸の仕方を思い出したのか、苦しそうだったがそれでも必死に息を吸って吐いてと繰り返している。
 
初めて受け入れたペニスに、リキの体は感極まったように一気に絶頂へと昇りつめてしまったのだろう。 まだ亀頭が入っただけだというのに、蕾はまるで食べ物を咀嚼するかのようにパクパクしている。
 
たったそれだけの行為でリキの全身はぐったりとしていたが、それでもイアソンはこの先に進むべくリキの腰を掴み、ズズズッとペニスを奥へと挿入していく。
 
「あううううううっ!!」
「…くっ、リキ…」
 
僅か数センチ進むだけでリキは真っ赤な顔を左右に振り乱し、強すぎる快楽に追いつけない頭はパニック寸前だ。 イアソンは何度もリキに大丈夫だ、怖くない、と声を掛ける。
 
その声に応えるようにリキは残る理性で喘ぎながらも必死にイアソンの首にしがみ付き、その巨大なペニスを受け入れようとしている。
 
するとペニスの先端がリキのいいところを突いたのか、リキが嬌声を上げて体をビクンッと弾ませて再び硬直させた。
 
「あぐううううっ!! ふうううっ、んぐうううっ!!」
「リキっ、落ち着いて息をしろ」
「あううううっ、…あううっ、……んううっ、んんんっ、……はっ、…はぁっ、はぁっ……」
「そうだ、しっかり呼吸をして体を落ち着かせるんだ…」
「んうっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ………」
 
通常であればこのような異常な快楽を感じることはないのだろうが、リキにとっては小さな動き一つでも大きな快楽となって全身を襲うのだ。 それが堕天使となり末期の症状を迎えた者にとっては地獄の快楽と言ってもよいほどの感覚となってしまう。
 
これほどまでとは、と正直イアソンは驚いていた。
 
(…だが、最後までしなくては意味がないのだ…。 それまでリキの体力が続けばいいのだが)
 
全身を痙攣させて喘ぐリキの様子を見ながら、イアソンは少しずつ己のペニスをリキの奥へと進めていく。 リキの腸内はまるで生き物のように動き、イアソンのペニスを咀嚼している。
 
何度も中イキをし続け、リキの体はその度に硬直している。 あまり刺激しないようゆっくりと進めるが、それでも勝手に中は反応してしまう。
 
すると突然リキが激しく全身を痙攣させ、頭を振り乱して絶叫した。 腹部が大きく波打ち、反応のないペニスからブシュウッと透明な液体が何度も勢いよく噴射される。 それは所謂潮吹きというものだった。

「うああ、ああっ!! あっ、あっ、あっ、ひああああああーーーーーっ!!」
 
激しい水流によってペニスはブルンブルンッと振り回り、リキは思わずペニスをギュウッと握った。 しかし潮吹きは止まることなく何度も続き、イアソンや自身、そして辺り一面に振り撒かれてゆく。
 
終わらない絶頂感と潮吹きにリキの理性は今にもなくなってしまいそうだった。
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